埼玉県川口市の団地 地球市民賞を受賞

 自治会の工夫を評価

埼玉県川口市芝園町のマンモス団地「川口芝園団地」自治会が過半数を占める中国人住民と日本人住民との溝を埋める取り組みで、国際交流基金の「地球市民賞」を受賞した。

両者の対等な関係を築き、共生しようとする自治会の工夫が、将来の日本が直面する課題解決のモデルケースとして評価された。

この賞は1985年、海外の人との連携を深める団体などを支援するため創設された。県内では朝霞市に続き2例目となる。

自治会の会長は団地で三十数年暮らし子供を育てられた、日本人の住民は長年暮らした高齢者が多いとのこと。

外国人は20~40代中心で、2017年末に約2500人が居住し、20年間で10倍に増えて大半が中国人の方となります。

人数が増えるにつれあつれきが増し、ゴミの捨て方や排尿、騒音等で2010年ごろがピークで、中国人側も理由が分からないまま差別的な落書きを見て不安を募らせていたという。

自治会の要請で団地のURの管理事務所が中国語通訳を配置し、説明に中国語も併記した。14年からは団地に移り住んだ自治会事務局長を中心に中国人との人間関係を築いた。

15年には、催しで知り合った東大生の発案で学生団体「芝園かけはしプロジェクト」を立ち上げ、毎月様々な日中企画を始め中国人への偏見の落書きを消し手形を押す催し、中国人住人が教師役の中国語教室などを続け、これまでに20大学の約70人が参加した、これからの多文化共生のモデルケースとなるのではないでしょうか。

(有)吉村不動産

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