戸田市ふるさと納税で税収減り危機感
埼玉県戸田市は、12月から始める「ふるさと納税」への返礼品制度について、32点の提供商品名を公表致しました。地元の銘菓や地ビールなどのほか、1964年の東京オリンピックでボート会場となったことなどから「ボートのまち戸田」をアピールするため1艇70万円のボートなども含めた。
ボートは寄付額280万円の返礼品で、オール付きのレース仕様のシングル艇(1人乗り)で、寄付者が北海道と沖縄の在住者の場合は運送費がかさむため、300万円以上の寄付が必要となるそうです。又五輪メダリストも愛用すると人気のオール1組(価格10万円)の場合は寄付額28万円の返礼品とした。
返礼品を贈る寄付額は6パターンで、ボートとオール以外は5000円・1万円・2万円・3万円で金額ごとに多彩な品を用意しており、戸田市はふるさと納税の専門サイトを運営する業者に返礼業務を委託する。
今回15社から返礼商品の提供を受けた市は今後さらに、「花火大会のチケットなど点数を増やしたい」としている。来月からの制度の運用で、「当面の寄付額は月平均100万円を見込み、事業年度の寄付総額は400万円が目標」とのこと。
戸田市は、市内在住者が市外の自治体に寄付した「ふるさと納税」額が昨年1億8030万円に上り、市の税収は8094万円減ったと推計。「税収の落ち込みが見過ごせない額になった」と対策を検討し、返礼品制度を採用した。
又、埼玉県飯能市のふるさと納税の寄付先の1つであるムーミン基金への寄付総額はすでに昨年度の約14倍に達する勢いで寄付額は17日現在で約5689万円に上り、昨年度の約397万円を既に大きく上回る。10月からは横浜・元町の有名バッグ店「キタムラ」の協力を得てムーミンのオリジナルバッグを返礼品に加えており、同市賑わい創出課課長は「これからが勝負どころ」と意気込んでいる。
このように返礼品によって自治体の寄付金金額に差が出てきており、税収が減った自治体は危機感を感じ返礼品制度の導入を検討せざるおえない自治体が出てくることもこれも致し方ないと思われます。