川口の鋳物師製造の聖火台移動

 

新国立競技場に旧聖火台、新競技場の東側入り口正面へ設置

2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の建設に伴い、撤去された旧国立競技場の聖火台について、日本スポーツ振興センター(JSC)は14日、新競技場の東側入口正面に設置することを明らかにした。

東側入口はJR信濃町駅方向にあり、明治神宮外苑軟式球場などに近く、訪れた観客の目に付く場所であり、入口の壁面には、旧競技場のメインスタンドに飾られていた「野見宿禰(のみのすくね)像」「勝利の女神像」の壁画も併せて配置される。

1964年東京五輪を象徴する記念作品をまとめて展示することで、レガシー(遺産)を伝える場所とされる。

聖火台は埼玉県川口市の鋳物師鈴木萬之助さんと三男文吾さん親子(ともに故人)が製造した。萬之助さんは高温の鉄の湯を巨大な金枠に注ぐ最後の段階で失敗し、失意の中で数日後に死去した、そのため文吾さんが一から作りあげたという。

現在は東日本震災の被災地である宮城県石巻市に貸し出されており、JSCは聖火台の設置時期を「競技場が完成する19年11月以降」としており、大会期間から飾ることも想定している。

吉村不動産

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