働くママの子育てと仕事の両立について

「働くママに聞く 子育てと仕事の両立に関する調査」をUR都市機構が行い、共働き世帯が増加傾向にある近年において「小1の壁」に非常に不安を感じている働くママが多く親世帯の近居者の44%・非近居者は66%不安を感じているとの調査結果が出ました。

 

理想の子供の人数は近居の方が近居していない人よりも多い

理想と実際の子供の人数について聞いたところ、近居している人の方がそうでない人よりも理想と実際の人数ともに多いことがわかりました。近居している人のほうが、出産・子育てにおいて親の支援を受けやすいと感じているととらえられます。理想とする子供の人数は、近居している人(2.32人)、近居していない人(2.20人)であり、安倍政権が目標に掲げている出生率の「1.8人」を上回りました。又今回の調査で働く母親の子供の人数は近居している人(1.77人)、近居していない人(1.69人)で、「子育てと仕事を両立している母親」は全国の合計特殊出生率の1.42人を上回る結果となりました。

 

働く、ママの子育てと仕事の両立における課題や悩み

子育てと仕事を両立する上での課題と悩みを聞いたところ、最も多くあてはまると回答された項目は、「疲れている時に子供を怒ったり、感情的に叱ってしまう」で80%以上の人が回答しました。次いで「家事が十分に行き届かないこと」(78.6%)、「子供と一緒に過ごす時間をつくること」(75.6%)が続きました。又、近居していない人の方が近居している人よりもほぼすべての項目でより多くの悩みを抱えている傾向にある事が判りました。

 

働くママの70.4%は勤務時間を減らさずに働き続けたい

今後の働き方について聞いたところ、「現在の形態、勤務時間のまま続けていきたい」と答えた方が70.4%でした。又、近居している人(73.3%)の方が、近居していない人(67.6%)よりもこの傾向が強いことがわかりました。尚、「現在の形態、勤務時間のまま続けていきたい」と回答した人の割合は、近居している人は未就学児から小学校高学年までにかけて8ポイント伸びているのに対し、近居していない人は同2ポイントとほぼ横ばいという結果になりました。

 

働くママが夫に期待するサポートの理想と実態

子育てと仕事を両立しているママが夫にどのようなサポートを期待しているのか、又実際にどれ位サポートを受けているかを聞いた結果、ママが夫に期待していることの上位は「子供と遊んでくれる」(68.5%)、「家事をサポートしてくれる」(61.4%)、「子供をお風呂に入れてくれる」(61.3%)でした。最も期待と実際の値がかい離していた項目は「家事のサポート」で61.4%のママが期待している一方で父親は39.7%しか実践出来ていない事がわかりました。

 

「小1の壁」に不安を感じているママが多数!

共働きの家庭などで子供が小学生になった途端、放課後の預け先が見つからず、親が従来の働き方をかえる必要に迫られたり、退職を余儀なくされる問題は「小1の壁」と言われています。これは、特に女性が社会で活躍される上での課題とされており、共働き世帯が増加する一方で子育てと仕事を両立する親にとって深刻な悩みとなっているのが現状です。
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